2021年2月10日水曜日

フェイスブック(FB) 2020年度フリーキャッシュフロー 「例の50憶ドルの制裁金支払いさえ無ければ」

今回は、フェイスブック(FB)の2020年度(2020年1月―12月)のフリーキャッシュフローを見てみましょう。

フェイスブック(FB)が定めたフリーキャッシュフローの定義である、

フリーキャッシュフロー=営業キャッシュフロー▲設備投資▲設備リース

に従って、計算すると、

2020年度のフリーキャッシュフローは、23,023百万USドルで、前年比+11%増加しています。

(百万USドル)20192020増減
営業キャッシュフロー$36,314$38,747+$2,433+7%
設備投資-$15,102-$15,115-$130%
設備リース-$552-$604-$52+9%
フリーキャッシュフロー$20,660$23,028+$2,368+11%

ここで、フェイスブック(FB)がフリーキャッシュフローの項目に添え書きしている注意書きを見てみましょう。


Free cash flow in the full year ended December 31, 2020 reflects the $5.0 billion FTC settlement that was paid in April 2020.


直訳すると、

「2020年度のフリーキャッシュフローには、2020年4月に支払われた米連邦取引委員会の制裁金50億ドルが反映されています」

でしょうか。

しかし。

この注意書きを書いた人の無念を想像しながら意訳すると、

「2020年度のフリーキャッシュフローには、2020年4月に米連邦取引委員会の制裁金50億ドルが反映されていますが、その支払いさえ無ければフリーキャッシュフローは50億ドル多かったのです」

となるような気がします。

もっとストレートに意を酌んで口語訳するとすれば、

「あーあ、例の制裁金さえ無ければ、もっと凄かったんだぜ!」

でしょうか。

ということで。

この場だけ、その無念を晴らしてあげたいと思います。

例の50憶ドルの制裁金が無かったベースのフリーキャッシュフローはこちらです。

(百万USドル)20192020増減
営業キャッシュフロー$36,314$43,747+$7,433+20%
設備投資-$15,102-$15,115-$130%
リース-$552-$604-$52+9%
フリーキャッシュフロー$20,660$28,028+$7,368+36%

2020年度のフリーキャッシュフローは、28,023百万USドルで、前年比+36%増加しました、例の50憶ドルの制裁金支払いさえ無ければ

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