2023年2月25日土曜日

エヌビディア(NVDA) 2023年度第4四半期決算 減収減益にもかかわらず株価+14%超の理由とは?



エヌビディア(NVDA)が、2023年度第4四半期(2022年11月ー2023年1月)の決算を発表しました。

その発表の翌日。

株価は+14%超の高騰。

米国時間2月23日終値 US$236.64 前日比+US$29.10(+14.02%)

これはよっぽどの決算かと思い、その中身を見てみると。

4Q20224Q2023増減
売上$7,643$6,051-$1,592-21%

売上は、前年同期比▲21%の減収。

GAAP4Q20224Q2023増減
営業利益$2,970$1,257-$1,713-58%
純利益$3,003$1,414-$1,589-53%
一株利益$1.18$0.57-$0.61-52%

利益も、軒並み半減以上の減益です。

Non-GAAP4Q20224Q2023増減
営業利益$3,677$2,224-$1,453-40%
純利益$3,350$2,174-$1,176-35%
一株利益$1.32$0.88-$0.44-33%

それは、Non-GAAPベースでも同様でした。

こんな減収減益なのに、なぜ株価は+14%超も高騰したのでしょうか?

世間では、市場予想よりも良い結果だからと言っていますが、そんな理由付けで納得できますか?

敢えてポジティブな数字に目を向けてみると。

内訳4Q20224Q2023増減
データセンター$3,263$3,616+$353+11%
ゲーム $3,420$1,831-$1,589-46%
専門可視化$643$226-$417-65%
自動運転$125$294+$169+135%
OEMその他$192$84-$108-56%
売上合計$7,643$6,051-$1,592-21%

データセンター部門と自動運転部門の売上が+11%、+135%と伸びています。

ゲーム部門のマイナスが恒常的なものかどうかは分かりませんが、個人的には、

データセンター部門の売上 +11%

自動運転部門の売上 +135%

と、

内訳4Q2023割合
データセンター$3,61660%
ゲーム $1,83130%
専門可視化$2264%
自動運転$2945%
OEMその他$841%
売上合計$6,051100%

売上に占めるデータセンター部門の60%が、今後のエヌビディア(NVDA)の姿を象徴しているような気がしていますが、どうでしょうか?

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2023年2月20日月曜日

サザンカンパニー(SO) 2022年度第4四半期決算 増収減益増配



サザンカンパニー(SO)が、2022年度第4四半期(2022年10月―12月)の決算を発表しました。

増収減益増配でした。

GAAP4Q20214Q2022増減
売上$5,767$7,047+$1,280+22%
営業利益-$331$138$469-
純利益-$215-$87$128-
一株利益-$0.20-$0.08$0.12-

売上は、前年同期比+22%の増収。

営業利益は、黒字化。

純利益(損失)は、、、損失が減ったのですが、これを何というのでしょうか?

Non-GAAP4Q20214Q2022増減
純利益$380$285-$95-25%
一株利益$0.36$0.26-$0.10-28%

Non-GAAP(通常業務ベース)で見ると、純利益は前年同期比▲25%の減益です。

言い方を変えると、利益は出ているということになります。

4Q20214Q2022増減
配当$0.66$0.68+$0.02+3%

因みに、配当は前年同期比+2%の増配。

これはもうサザンカンパニー(SO)のお約束です。

これぞ、ザ・ディフェンシブ。

ということで。

増配は寝て待て。

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2023年2月16日木曜日

TSMC(TSM) バフェット氏が保有を激減させたということは?



どうしたことでしょう。

再びこれを叫ばなくてはならないとは!

「嘘だと言ってよ、ウォーレン!」

つい先日、バフェット氏がTSMC(TSM)株を大量購入していたと喜んでいた私ですが、

⇒ TSMC(TSM) バフェット氏が投資しているということは?

その舌も乾かない内に、今度は、大量売却したことが分かりました。

TSMC(TSM)株は、2022年9月末にはバークシャーハサウェイ(BRK-B)に占める保有割合が1.39%(10位)だったのですが、12月末には0.2%(32位)に後退していたのです。

<2022年9月末>

順位銘柄業種保有割合
1AppleIT41.89%
2Bank of America金融10.33%
3Chevronエネルギー8.05%
4Coca Cola生活必需品7.59%
5American Express金融6.93%
6Occidentalエネルギー4.05%
7Kraft Heinz生活必需品3.68%
8Moodys金融2.03%
9Activision BlizzardIT1.51%
10TSMCIT1.39%

              ↓

<2022年12月末>

順位銘柄業種保有割合
1AppleIT39.0%
2Bank of America金融11.0%
3Chevronエネルギー9.8%
4Coca Cola生活必需品8.5%
5American Express金融7.5%
6Kraft Heinz生活必需品4.4%
7Occidentalエネルギー4.1%
8Moodys金融2.3%
9Activision BlizzardIT1.3%
10HPIT0.9%
............
32TSMCIT0.2%

私の中のひとりはこう言っています。

「TSMC(TSM)に先に投資していたのは私だ! 別にバフェット氏が購入したから追随した訳ではない! 別に何も問題ない」

しかし。

もうひとりの私はこう言っています。

「とはいえ、あれだけ緻密に研究する人が、その判断をこれだけ短期間で激変させた背景には何かあるに違いないぜ」

一体、何があったのでしょうか。

半導体産業の成長性に疑問を感じたから?

それはないでしょう。

ファウンドリーとしての技術的優位に翳りを感じたから?

そんなはずもありません。

だとすると、考えられるのは地政学的リスクぐらいではないでしょうか。

今年に入ってからも米国上空に飛来した某国の気球を米軍が撃墜しています。

バフェット氏の立場にいれば、昨年の内に何か情報を掴むこともできたのかもしれません。

とりあえず、ウェルズファーゴ(WFC)に関するバフェット氏との個人的な確執は脇に置き、私も国際情勢を注視していきたいと思います。

そして。

果報を待ちたいと思います。

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