エヌビディア(NVDA)が、2021年度第3四半期(2020年8-10月)の決算を発表しました。
米国会計基準のGAAPと、より業務の実態を表すNon-GAAPの数字は、それぞれどうだったのでしょうか。
GAAP
まずは、GAAPから。
GAAP | 3Q2020 | 3Q2021 | 増減 | % |
売上 | $3,014 | $4,726 | $1,712 | 57% |
営業利益 | $927 | $1,398 | $471 | 51% |
純利益 | $899 | $1,336 | $437 | 49% |
一株利益 | $1.45 | $2.12 | $0.67 | 46% |
売上は、前年同期比+57%の増収でした。
営業利益は、前年同期比+51%の増益、純利益も+49%の増益でした。
前回決算発表時に示されたガイダンスと比べても、以下の通り実績は上回っています。
GAAP | 3Q2021ガイダンス | 3Q2021実績 | 増減 | % |
売上 | $4,400 | $4,726 | $326 | 7% |
営業利益 | $1,210 | $1,398 | $188 | 16% |
純利益 | $1,063 | $1,336 | $273 | 26% |
Non-GAAP
次に、Non-GAAPの数字を見てみます。
Non-GAAP | 3Q2020 | 3Q2021 | 増減 | % |
売上 | $3,014 | $4,726 | $1,712 | 57% |
営業利益 | $1,156 | $1,993 | $837 | 72% |
純利益 | $1,103 | $1,834 | $731 | 66% |
一株利益 | $1.78 | $2.91 | $1.13 | 63% |
GAAPよりも数字は良くなり、営業利益は、前年同期比+72%の増益、純利益も+66%の増益でした。
こちらもGAAPと同様に、前回決算発表時に示されたガイダンスよりも、実績が上回っています。
Non-GAAP | 3Q2021ガイダンス | 3Q2021実績 | 増減 | % |
売上 | $4,400 | $4,726 | $326 | 7% |
営業利益 | $1,792 | $1,993 | $201 | 11% |
純利益 | $1,598 | $1,834 | $236 | 15% |
セグメント別売上
続いて、セグメント別の売上です。
内訳 | 3Q2020 | 3Q2021 | 増減 | % |
ゲーム | $1,659 | $2,271 | $612 | 37% |
専門可視化 | $324 | $236 | -$88 | -27% |
データセンター | $726 | $1,900 | $1,174 | 162% |
自動運転 | $162 | $125 | -$37 | -23% |
OEMその他 | $143 | $194 | $51 | 36% |
売上合計 | $3,014 | $4,726 | $1,712 | 57% |
特記すべきは、ゲーム部門の前年同期比+37%、データセンターの2.6倍(+162%)の伸びです。
前四半期では、初めてデータセンター部門の売上がゲーム部門の売上を上回りましたが、今四半期は下馬評通り、またゲーム部門が上回りました。
ただし、売上に占めるゲーム部門の割合は、前年同期には過半数の55%を占めていましたが、今四半期には48%と半数を割りました。
一方、データセンターは24%→40%と存在感を増しています。
これからの伸びが更に楽しみです。
内訳 | 3Q2020 | 3Q2021 | 3Q2021 |
ゲーム | 55% | 48% | -7% |
専門可視化 | 11% | 5% | -6% |
データセンター | 24% | 40% | 16% |
自動運転 | 5% | 3% | -3% |
OEMその他 | 5% | 4% | -1% |
売上合計 | 100% | 100% | 0% |
データセンター部門の売上は、買収したメラノックスの貢献分を除いても、前年同期比+77%の増収です。
これは、アンペール・アーキテクチャー製品の貢献によるものです。
データセンター | 3Q2020 | 3Q2021 | 増減 | % |
メラノックス込み | $726 | $1,900 | $1,174 | 162% |
メラノックス除き | $726 | $1,286 | $560 | 77% |
株価の動き
以上のように素晴らしい増収増益を受けて、株価はさぞや上昇したことでしょう。
と、思いきや。
発表後の時間外では、しっかり下落していました。
米国時間11月18日終値(発表前) US$537.15 前日比+US$0.26(+0.05%)
米国時間11月18日時間外(発表後) US$530.51 終値比▲US$6.64(▲1.24%)
期待が、もっと大きかったということでしょうか。
しかし、私は全く気にしていません。
面白いことに、前回の決算発表時と、全く同じ動きなのです。
では、その下落後、株価はどうなったでしょうか。
ご存知の通り、結局、また爆上げです。
何しろ。
現在、アンペール・アーキテクチャー製品などは、需要が旺盛過ぎて、供給が間に合わない状況だそうです。
商売繁盛継続中です。
また、1年半後にはARM買収完了も予定されています。
これは、もう、長期保有あるのみではないですか。
※個人の感想です。
来四半期のガイダンス(見込み)は、こちらをご覧下さい。
⇒ エヌビディア(NVDA) 2021年度第4四半期(2020年11月ー2021年1月)のガイダンスやいかに?
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