エヌビディア(NVDA)の2021年度第2四半期の決算発表が、いよいよ迫ってきました。
発表は、日本時間の8月20日(木)、米国時間の8月19日(水)に行なわれます。
エヌビディア(NVDA)の決算期は変則的で、会計年度は2月に始まり、翌年の1月末で終わります。
従って、通常の会計年度(1月ー12月)の会社の場合、今年度は2020年度ですが、エヌビディア(NVDA)の会計年度は、来年の2021年1月までなので、年度としては2021年度となります。
また、第2四半期も、通常の会社であれば4-6月期を指しますが、エヌビディア(NVDA)では5-7月期のことを指します。
本当にややこしいですが、仕方ありません。
さて、本題に入りますが、この四半期はメラノックス買収の効果が反映されるので、とても楽しみな決算発表です。
(もしかして、もしかすると、株式分割も?! まあ、それは置いておいて)
ということで、エヌビディア(NVDA)が5月の決算発表の際に示していた予想の復習をして、決算発表に備えたいと思います。
本来であれば、5月の記事のエッセンスを抜き出すべきなのですが、削るところが見当たらなかったため、敢えて抜き出さずそのまま再録することとしました。
以下、再録です。
お楽しみ下さい。
⇒ 「エヌビディア(NVDA) 2021年度第2四半期(予想)メラノックス買収の効果はいかに?」
エヌビディア(NVDA)が、2021年度第1四半期(2020年2-4月)の決算を発表しました。
本来であれば、その内容を概観するのが筋でしょう。
しかし、今回は、来期である2021年度第2四半期(2020年5-7月)の会社による予想について書きたいと思います。
買収したメラノックス・テクノロジーズの影響がどれくらいなのかを知りたかったからです。
エヌビディア(NVDA)から与えられた2021年度第2四半期(2020年5-7月)の予想は以下の通りです。
(以下、GAAPは米国会計基準、Non-GAAPは実態を的確に示すために調整された数字です)
1.売上予想は、3,650百万USドル。
2.粗利益率は、58.6%(GAAP)、66.0%(Non-GAAP)。
3.営業費用は、1,520百万USドル(GAAP)、1,040百万USドル(Non-GAAP)。
4.その他収益は、▲50百万USドル(GAAP)、▲45百万USドル(Non-GAAP)。
5.税率は、9%。
以上を基に、作った表がこちらです。
GAAP(米国会計基準) 百万USドル
Non-GAAP 百万USドル
2020年第2四半期(2019年5-7月)の数字は実績を拾ってきました。
そして、赤字がエヌビディア(NVDA)の予想数字です。
それらを基に、次のように数字を埋めていきました。
1.売上に粗利益率を掛けて売上総利益を出し、
2.そこから営業費用を引いて営業利益を出し、
3.それに営業外収益を足して税引き前純利益を出し、
4.そこから税率9%の税を引いて純利益を出しました。
経理などの担当者にすれば当たり前の表なのでしょうが、私にとっては数字がピタリと当てはまって、超スッキリ!の気分です。
しかし、パズル解きの興奮はここまでとして、この表のままでは分かりづらいので、簡略化した表を見てみましょう。
GAAP(米国会計基準) 百万USドル
売上は、前年同期比+42%の3,650百万USドル。
メラノックス・テクノロジーズの売上は、Low-teens percentage を占めるだろうとのことなので、全売上の12%とすると438百万USドル前後の貢献ということでしょうか。
営業利益は、+8%、純利益は、▲6%の予想となっています。
一方、上記にはメラノックス・テクノロジーズ買収の費用が含まれていますが、それを除いた利益予想は次の通りとなります。
Non-GAAP 百万USドル
何と営業利益は、+71%、純利益は、+58%と跳ね上がります。
本当でしょうか?
どこかで計算間違いをしていないことを祈ります。
しかし、まあ、いずれにしても、メラノックス・テクノロジーズの買収は、大成功だったと言えるでしょう。
どうなっていくか、枕を高くして果報を寝て待ちたいと思います。
にほんブログ村
0 件のコメント:
コメントを投稿