2020年8月1日土曜日

アルファベット(GOOG) 2020年度第2四半期決算発表 同日発表のGAFA中一人だけ減収減益

アルファベット(GOOG)が、2020年度第2四半期の決算を発表しました。

GAFAが同じ日に決算発表をしたのですが、他の3社は増収増益だったのに対して、アルファベット(GOOG)のみ減収減益でした。

GAAP2Q20192Q2020増減
売上$38,944$38,297-$647-2%
営業利益$9,180$6,383-$2,797-30%
純利益$9,947$6,959-$2,988-30%
一株利益(希薄化後)$14.21$10.13-$4.08-29%

売上は、前年同期比▲2%で。

上場以来初めての減収とのことです。

営業利益、純利益も、共に、前年同期比▲30%の減益。

その結果、希薄化後の1株利益も、前年同期比▲29%のUS$10.13となりました。

武漢ウイルスの影響は、GAFA全てが受けたはずですが、なぜアルファベット(GOOG)だけ減収減益だったのでしょうか。

セグメント毎の売上の内訳は、以下の通りです。

2Q20192Q2020増減
グーグルサーチその他広告$23,642$21,319-$2,323-10%
ユーチューブ広告$3,603$3,812$2096%
パートナー契約先サイト広告$5,249$4,736-$513-10%
グーグルクラウド$2,100$3,007$90743%
その他グーグル事業$4,080$5,124$1,04426%
その他有力候補企業$162$148-$14-9%
ヘッジ利益$108$151$4340%
総売上$38,944$38,297-$647-2%

主要事業の中で、売上が増えたのは、前年同期比+6%のユーチューブ広告(上から2番目)、+43%のクラウド事業(上から4番目)、+26%のその他グーグル事業(上から5番目)でした。

一方、売上が下がったのは、共に▲10%減収となった、グーグルサーチその他広告(一番上)とパートナー契約先サイト広告(上から3番目)です。

武漢ウイルスの影響による広告収入の減少が大きく、クラウド事業等による増収だけでは賄いきれなかったようです。

そして、アルファベット(GOOG)は、検索の市場占有率は高いものの、それがアマゾン(AMZN)やフェイスブック(FB)のように、販売に上手く導けていない、という記事も見かけました。

その結果、発表翌日の終値は下落しています。

US$1,482.96 ▲US$48.49(▲3.17%)

因みに、増収増益だったアマゾン(AMZN)とフェイスブック(FB)は、それぞれ+3.70%、+8.17%株価は上昇しています。

米国議会での公聴会では、アルファベット(GOOG)への風当たりが強かったようです。

穿った見方をすれば、この減収減益でその矛先が緩んでくれるかもしれません。

あまりに希望的観測でしょうか。

いずれにしても、これからの頑張りに期待したいと思います。

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