2020年5月22日金曜日

エヌビディア(NVDA) 2021年度第2四半期(予想)メラノックス買収の効果はいかに?

エヌビディア(NVDA)が、2021年度第1四半期(2020年2-4月)の決算を発表しました。

本来であれば、その内容を概観するのが筋でしょう。

しかし、今回は、来期である2021年度第2四半期(2020年5-7月)の会社による予想について書きたいと思います。

買収したメラノックス・テクノロジーズの影響がどれくらいなのかを知りたかったからです。

エヌビディア(NVDA)から与えられた2021年度第2四半期(2020年5-7月)の予想は以下の通りです。

(以下、GAAPは米国会計基準、Non-GAAPは実態を的確に示すために調整された数字です)

1.売上予想は、3,650百万USドル。

2.粗利益率は、58.6%(GAAP)、66.0%(Non-GAAP)。

3.営業費用は、1,520百万USドル(GAAP)、1,040百万USドル(Non-GAAP)。

4.その他収益は、▲50百万USドル(GAAP)、▲45百万USドル(Non-GAAP)。

5.税率は、9%。

以上を基に、作った表がこちらです。

GAAP(米国会計基準) 百万USドル

GAAP2Q20202Q2021増減
売上$2,579$3,650$1,07142%
粗利益率59.8%58.6%
売上総利益$1,541$2,139$59839%
営業費用$970$1,520$55057%
営業利益$571$619$488%
営業外収益$35-$50-$85-243%
税引き前純利益$606$569-$37-6%
税金(9%=2Q2021)$54$51-$3-6%
純利益$552$518-$34-6%

Non-GAAP 百万USドル

Non-GAAP2Q20202Q2021増減
売上$2,579$3,650$1,07142%
粗利益率60.1%66.0%
売上総利益$1,551$2,409$85855%
営業費用$749$1,040$29139%
営業利益$802$1,369$56771%
営業外収益$35-$45-$80-229%
税引き前純利益$837$1,324$48758%
税金(9%=2Q2021)$75$119$4459%
純利益$762$1,205$44358%

2020年第2四半期(2019年5-7月)の数字は実績を拾ってきました。

そして、赤字がエヌビディア(NVDA)の予想数字です。

それらを基に、次のように数字を埋めていきました。

1.売上に粗利益率を掛けて売上総利益を出し、

2.そこから営業費用を引いて営業利益を出し、

3.それに営業外収益を足して税引き前純利益を出し、

4.そこから税率9%の税を引いて純利益を出しました。

経理などの担当者にすれば当たり前の表なのでしょうが、私にとっては数字がピタリと当てはまって、超スッキリ!の気分です。

しかし、パズル解きの興奮はここまでとして、この表のままでは分かりづらいので、簡略化した表を見てみましょう。

GAAP(米国会計基準) 百万USドル

GAAP2Q20202Q2021増減
売上$2,579$3,650$1,07142%
営業利益$571$619$488%
純利益$552$518-$34-6%

売上は、前年同期比+42%の3,650百万USドル。

メラノックス・テクノロジーズの売上は、Low-teens percentage を占めるだろうとのことなので、全売上の12%とすると438百万USドル前後の貢献ということでしょうか。

営業利益は、+8%、純利益は、▲6%の予想となっています。

一方、上記にはメラノックス・テクノロジーズ買収の費用が含まれていますが、それを除いた利益予想は次の通りとなります。

Non-GAAP 百万USドル

Non-GAAP2Q20202Q2021増減
売上$2,579$3,650$1,07142%
営業利益$802$1,369$56771%
純利益$762$1,205$44358%

何と営業利益は、+71%、純利益は、+58%と跳ね上がります。

本当でしょうか?

どこかで計算間違いをしていないことを祈ります。

しかし、まあ、いずれにしても、メラノックス・テクノロジーズの買収は、大成功だったと言えるでしょう。

どうなっていくか、枕を高くして果報を寝て待ちたいと思います。

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