本来であれば、その内容を概観するのが筋でしょう。
しかし、今回は、来期である2021年度第2四半期(2020年5-7月)の会社による予想について書きたいと思います。
買収したメラノックス・テクノロジーズの影響がどれくらいなのかを知りたかったからです。
エヌビディア(NVDA)から与えられた2021年度第2四半期(2020年5-7月)の予想は以下の通りです。
(以下、GAAPは米国会計基準、Non-GAAPは実態を的確に示すために調整された数字です)
1.売上予想は、3,650百万USドル。
2.粗利益率は、58.6%(GAAP)、66.0%(Non-GAAP)。
3.営業費用は、1,520百万USドル(GAAP)、1,040百万USドル(Non-GAAP)。
4.その他収益は、▲50百万USドル(GAAP)、▲45百万USドル(Non-GAAP)。
5.税率は、9%。
以上を基に、作った表がこちらです。
GAAP(米国会計基準) 百万USドル
Non-GAAP 百万USドル
2020年第2四半期(2019年5-7月)の数字は実績を拾ってきました。
そして、赤字がエヌビディア(NVDA)の予想数字です。
それらを基に、次のように数字を埋めていきました。
1.売上に粗利益率を掛けて売上総利益を出し、
2.そこから営業費用を引いて営業利益を出し、
3.それに営業外収益を足して税引き前純利益を出し、
4.そこから税率9%の税を引いて純利益を出しました。
経理などの担当者にすれば当たり前の表なのでしょうが、私にとっては数字がピタリと当てはまって、超スッキリ!の気分です。
しかし、パズル解きの興奮はここまでとして、この表のままでは分かりづらいので、簡略化した表を見てみましょう。
GAAP(米国会計基準) 百万USドル
売上は、前年同期比+42%の3,650百万USドル。
メラノックス・テクノロジーズの売上は、Low-teens percentage を占めるだろうとのことなので、全売上の12%とすると438百万USドル前後の貢献ということでしょうか。
営業利益は、+8%、純利益は、▲6%の予想となっています。
一方、上記にはメラノックス・テクノロジーズ買収の費用が含まれていますが、それを除いた利益予想は次の通りとなります。
Non-GAAP 百万USドル
何と営業利益は、+71%、純利益は、+58%と跳ね上がります。
本当でしょうか?
どこかで計算間違いをしていないことを祈ります。
しかし、まあ、いずれにしても、メラノックス・テクノロジーズの買収は、大成功だったと言えるでしょう。
どうなっていくか、枕を高くして果報を寝て待ちたいと思います。

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