2020年8月5日水曜日

エヌビディア(NVDA) 今度はソフトバンク傘下のARMホールディングスを買収?

今や飛ぶ鳥を落とす勢いのエヌビディア(NVDA)。

またまた大型買収の話が沸き起こっています。

今度の買収相手は、現在ソフトバンク傘下のARMホールディングスです。

ARMホールディングスは、2016年にソフトバンクが32,000百万USドルで買収した、英国の半導体設計大手。

スマートフォン向けのCPUコアで圧倒的なシェアを持っています。

アップル社のアイフォンでもARMベースのプロセッサーが2006年から採用されており、また、マックでも今後ARMのチップが使われるそうです。

また、世界一になったスーパーコンピューター「富岳」にも、ARMのCPUコアが使われていると聞くと、この会社の凄さが分かります。

だったら何故そんな将来性有望なARMを、ソフトバンクは売却するのか?

ソフトバンクは、2020年3月期に巨大赤字を出しました。

ということで、財務改善のために合計で4.5兆円分の資産を売却して、負債を削減し、自社株買いを実施したい事情があるとのこと。

それが、ARMの売却で達成できるようです。

それでは、エヌビディア(NVDA)にとっては、どんなメリットがあるのでしょうか。

ARMは、CPUコアだけでなく、GPUコアやAI用コアも設計しており、セキュリティーや省電力化にも強いとなると、メリットはあるはずです。

しかし、はっきり言って、私にはよく分かりません。

ネットを見てみると、否定的な意見も散見されます。

曰く、ARMは、世界中の企業を相手にした技術ライセンス事業で、中立性が望まれる。

そのARMが、顧客の1つであるエヌビディア(NVDA)の傘下に入ることは、業界にとってよいことではない、など。

また、買収に際しては、世界中の当局の厳しい審査が待ち受けているだろうとのことです。

最近買収を完了したメラノックス・テクノロジーズの買収額は、6,900百万USドルでした。

今度の買収額は、4年前のソフトバンクによる買収額32,000百万USドルを超えることになるでしょう。

決して安い額ではありません。

是非とも、しっかり費用対効果を検討して、最善の判断を下してもらいたいと思います。

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