増収増益です。
決算発表の翌日、フェイスブック(FB)の株価は+8%超上昇しました。
米国時間7月31日終値 US$253.67 +US$19.17(+8.17%)
決算内容は、GAAPベースでこうなりました。
1単位:百万USドル(1株利益はUSドル)
売上は、前年同期比+11%の増収です。
営業利益は、前年同期比+29%の増益。
純利益と1株利益に至っては、前年同期比+98%の増益です。
倍増です。
フェイスブック(FB)への広告掲載のボイコット意思表示が相次いでいたので、どうなることかと結構心配していたのですが、杞憂に終わりました。
ちょっと意味合いは異なりますが、ようやくシーズン2が始まったこともあり、半沢直樹のように「倍返しだ!」と叫びたくなった気分です。
しかし。
決算報告書をよく見ると、気になる小さい文字が、、、。
前年同期の利益は、次の2つの特殊な支出によって、圧縮されていたことが記されています。
1.昨年の個人情報流出問題がらみで、2019年7月に5,000百万USドルの制裁金を支払ったが、その関係で第2四半期には2,000百万USドルの未払い費用を計上していた。
2.アルテラの件で、米国連邦裁判所第9巡回区控訴裁判所の不利な判決が出た結果、1,100百万USドルの税金支払いが発生した。
ということで、
1.上の表の2019年度第2四半期の営業利益に、2,000百万USドルを上乗せし、
(この2,000百万USドルは、税控除が認められないため、税額に影響はないとのこと)
2.更に、純利益には、その他に1,100百万USドルを上乗せして、特殊要因除きの数字(勝手にNon-GAAPと名付けます)を作ってみました。
変更箇所は赤字にしてあります。
1単位:百万USドル(1株利益はUSドル)
すると、当然ですが、売上は、前年同期比+11%の増加で変わらず。
しかし、営業利益は、前年同期の営業利益が+2,000百万USドルの、6,626百万USドルとなるため、前年同期比では▲10%の減益となります。
また、純利益も、前年同期の純利益が+2,000百万USドル+1,100百万USドルの、5,716百万USドルに膨らむため、前年同期比では▲9%の減益になってしまいます。
そして、その純利益を希薄化後の発行株式数で割ると、前年同期の希薄化後1株利益はUS$1.99となるため、1株利益も前年同期比▲10%の減益となります。
ということで、通常業務ベースで見ると、増収減益といえるのではないでしょうか。
とは言え。
現在は、未曽有の出来事である武漢ウイルス禍の真っただ中です。
そんな中、これだけの決算を叩き出したのですから、大したものです。
+8%超の株価上昇も伊達ではありません。
これからも頑張ってもらいたいと思います。
ということで、果報は寝て待て。

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