残念ながら、武漢ウイルスの影響は電力会社も例外ではなく、下表の通り、減収減益となってしまいました。
単位:百万USドル、USドル
売上は、前年同期比▲9%の減収。
営業利益は、前年同期比▲21%の減益。
純利益も、前年同期比▲32%の減益です。
しかし、増配は堅守しています。
ここで不安がもたげます。
増配は嬉しいものの、1株利益が58USセントなのに、配当を64USセントも出してしまって、大丈夫なのでしょうか。
それが、大丈夫なのです。
上記の今期純利益は、主に以下の一時的な支出によって、圧縮されています。
1.ミシシッピ電力の石炭ガス化複合発電停止にともなう訴訟費用
2.ジョージア電力の原子力発電所建設遅延に伴う損失
3.節税目的のレバレッジド・リースに伴う資産の減損
それらを調整した通常業務ベースの数字は、下表の通りとなります。
単位:百万USドル、USドル
相変わらず、減収減益に変わりはありませんが、純利益の減少は▲1%と大幅に縮小します。
また、その結果、1株利益も78USセントとなり、増配の64USセントを十分に賄えることができるのです。
よかった、よかった。
後は、一刻も早いワクチン開発による、武漢ウイルスの終息をひたすら祈るのみ。
それまでは、果報を寝て待ちながら、粛々と配当を受け取って参りましょう。

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