2021年1月5日火曜日

アップル(AAPL) 自社株買いによる効果はどれくらい?

前回、前々回と、アップル(AAPL)が積極的に株主還元を行なっているということを確認しました。

⇒ 「アップル(AAPL) 2020年9月末バランスシート縮小の理由とは?」

⇒ 「アップル(AAPL) 素晴らしき株主還元の歴史 これは今後も続くのか?」


今回は、自社株買いによって、株主にとってどれだけの恩恵・効果があったのかを見てみたいと思います。

自社株買いによって減少した、アップル(AAPL)の株式数(希薄化後)の推移は以下の通りです。

   年度末201520162017201820192020
株式数(千株)5,793,0695,500,2815,251,6925,000,1094,648,91317,528,214

おっと、いけない。

アップル(AAPL)は、2020年度に株式を4:1で分割していたのでした。

ということで、株式分割を考慮して、2019年度以前の株式数を4倍して補正します。

   年度末     2015      2016      2017      2018      2019      2020
  株式数(千株)23,172,27622,001,12421,006,76820,000,43618,595,65217,528,214

毎年、綺麗に減っています。

率にすると、毎年5%~7%の減少です。

201520162017201820192020
株式増減率(%)--5%-5%-5%-7%-6%

ということは。

下世話な言い方をすると、毎年、その分株主の「分け前」が増える訳です。

つまり、配当も株価が上がります。

おー。

ここで、仮想の配当を考えてみましょう。

2015年度の仮想配当が100で、その後も利益が変わらなかったとすると。

          年度201520162017201820192020
仮想配当100105110116125133

分母である株式数が減ることによって、2020年度の配当は133になっているではないですか。

株価も当然上がります。

おー、ファンタスティック!

増々、惚れてしまうではないですか。

ということで。

残された問題は。

この状況が今後も続くかどうかだけです。

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