2021年1月4日月曜日

アップル(AAPL) 素晴らしき株主還元の歴史 これは今後も続くのか?

前回、2020年9月末のアップル(AAPL)のバランスシートが縮小した理由を、「資産の部」の縮小の観点から見ました。 

⇒ 「アップル(AAPL) 2020年9月末バランスシート縮小の理由とは?」

資産の部(以下、百万USドル)

2019年9月末2020年9月末増減
流動資産$162,819$143,713     -$19,106
固定資産$175,697$180,175       $4,478
資産合計$338,516$323,888     -$14,628



今回は、「負債・純資産の部」の縮小の観点から見てみます。

2019年9月末2020年9月末増減
流動負債$105,718$105,392        -$326
固定負債$142,310$153,157       $10,847
資本金$45,174$50,779        $5,605
利益剰余金$45,314$14,560      -$30,754
負債+自己資本$338,516$323,888-$14,628

すると。

縮小の要因が、利益剰余金の減少(▲30,754百万USドル)であることが分かります。

(以下、申し訳ありませんが、個人的な好みで「利益剰余金」を「内部留保」と呼ぶことにします)

ということで、2015年度以降の内部留保額の推移を見てみます。

すると、2017年度までは、90,000百万USドル台の高い水準で毎年積み上がっていました。

それが、2018年度以降急激に減少しています。

何故でしょう?

そうです。

株主還元です。

配当支払いと自社株買いを合わせた株主還元額の推移を見てみましょう。

2018年度以降、一気に自社株買いが増えています。

これが、内部留保減少の理由でした。

素晴らしい!

アップル(AAPL)がこれほど株主に優しい会社だとは知りませんでした。

何故私はもっと前にアップル(AAPL)の株式に投資しなかったのでしょう。

とは申しますまい。

新年を迎え、私は前を向いて歩くのです。

ただ。

ちょっと気になるのは。

グラフを見て分かるように、もう既にかなりの内部留保が減ってしまっていることです。

今後、自社株買いの規模がどれくらいになるのか、注視していきたいと思います。

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