2021年11月24日水曜日

エヌビディア(NVDA) 部門別売上の推移を見るとエヌビディアの歴史と未来が見えてくる



今でこそ飛ぶ鳥を落とす勢いのエヌビディア(NVDA)ですが、その歴史がずっと順風満帆だった訳ではありません。

2020年度(2019年2月ー2020年1月)には暗号通貨向け需要が落ち込んで、売上も前年度を下回り、在庫が積み上がるという辛酸を舐めたこともありました。

ここで、部門別売上の推移を見て、エヌビディア(NVDA)の歴史を振り返り、また、未来を垣間見てみたいと思います。

内訳2018FY2019FY2020FY2021FY1Q-3Q2022
ゲーム $5,513$6,246$5,518$7,759$9,042
データセンター$1,932$2,932$2,983$6,696$7,350
専門可視化$934$1,130$1,212$1,053$1,468
自動運転$558$641$700$536$441
OEMその他$777$767$505$631$970
売上合計$9,714$11,716$10,918$16,675$19,271

部門別売上を見ると、冒頭で述べた2020年度の売上減が、暗号通貨向け需要減による「ゲーム部門」の落込み(青)が原因だったということが良く分かります。

尚、需要が復活した暗号通貨用の売上は、現在では「OEMその他部門」でカウントされていますが、本来のゲーム用売上も見事に成長しています。

もうひとつ特筆すべきは、2021年度の「データセンター部門」の急伸です(赤)。

これは、言わずと知れたメラノックス・テクノロジーズの買収によるものです。

現状では「ゲーム部門」がトップを走っていますが、この買収によって「データセンター部門」が二大柱の一つとなりました。

以前、四半期ベースでは「データセンター部門」がゲーム部門を上回ったこともあります。

私見ですが、近い将来通期でも逆転するのではないかと期待しています。

一方。

ちょっと気になるのは、「自動運転部門」の低迷です(緑)。

自動車メーカーとは共同で色々開発しているようですが、まだ売上増には繋がっていません。

自動運転はまだまだ発展途上なので、長い目で見ていきたいと思います。

因みに。

今、巷で流行のメタバースは、素人で良く分からないのですが、「専門可視化部門」に分類されるのでしょうか。

だとすると、今後飛躍的に伸びていくかもしれません。

また。

来年、(もしも)ARMの買収が成功した際には、新しい部門が作られるのでしょうか。

今後の動向を注視したいと思います。

最後に。

2022年度の売上は、まだ第4四半期を残しているにもかかわらず、既に前年度を超えています(赤紫)。

一体、どこまで伸びていくのか。

来年2月の決算発表が待ち遠しい限りです。

しかし、これ以上の詮索は鬼が笑うので、この辺で止めておきましょう。

果報は寝て待て。

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