今でこそ飛ぶ鳥を落とす勢いのエヌビディア(NVDA)ですが、その歴史がずっと順風満帆だった訳ではありません。
2020年度(2019年2月ー2020年1月)には暗号通貨向け需要が落ち込んで、売上も前年度を下回り、在庫が積み上がるという辛酸を舐めたこともありました。
ここで、部門別売上の推移を見て、エヌビディア(NVDA)の歴史を振り返り、また、未来を垣間見てみたいと思います。
部門別売上を見ると、冒頭で述べた2020年度の売上減が、暗号通貨向け需要減による「ゲーム部門」の落込み(青)が原因だったということが良く分かります。
尚、需要が復活した暗号通貨用の売上は、現在では「OEMその他部門」でカウントされていますが、本来のゲーム用売上も見事に成長しています。
もうひとつ特筆すべきは、2021年度の「データセンター部門」の急伸です(赤)。
これは、言わずと知れたメラノックス・テクノロジーズの買収によるものです。
現状では「ゲーム部門」がトップを走っていますが、この買収によって「データセンター部門」が二大柱の一つとなりました。
以前、四半期ベースでは「データセンター部門」がゲーム部門を上回ったこともあります。
私見ですが、近い将来通期でも逆転するのではないかと期待しています。
一方。
ちょっと気になるのは、「自動運転部門」の低迷です(緑)。
自動車メーカーとは共同で色々開発しているようですが、まだ売上増には繋がっていません。
自動運転はまだまだ発展途上なので、長い目で見ていきたいと思います。
因みに。
今、巷で流行のメタバースは、素人で良く分からないのですが、「専門可視化部門」に分類されるのでしょうか。
だとすると、今後飛躍的に伸びていくかもしれません。
また。
来年、(もしも)ARMの買収が成功した際には、新しい部門が作られるのでしょうか。
今後の動向を注視したいと思います。
最後に。
2022年度の売上は、まだ第4四半期を残しているにもかかわらず、既に前年度を超えています(赤紫)。
一体、どこまで伸びていくのか。
来年2月の決算発表が待ち遠しい限りです。
しかし、これ以上の詮索は鬼が笑うので、この辺で止めておきましょう。
果報は寝て待て。
にほんブログ村
0 件のコメント:
コメントを投稿