2021年11月3日水曜日

アマゾン(AMZN) 2021年度第3四半期決算 増収減益だが成長神話が終わった訳ではない? 



アマゾン(AMZN)が、2021年度第3四半期(2021年7月-9月)の決算を発表しました。

アマゾン(AMZN)といえば増収増益のイメージでしたが、今回は残念ながら増収ではあったものの減益でした。

3Q20203Q2021増減
売上$96,145$110,812+$14,667+15%
営業利益$6,194$4,852-$1,342-22%
純利益$6,331$3,156-$3,175-50%
一株利益(希薄化後)$12.37$6.12-$6.25-51%

具体的には。

売上は、前年同期比+15%の増収。

しかし。

利益は、営業利益が前年同期比▲22%、純利益が▲50%、1株利益が▲51%の減益だった訳です。

なぜこんなに減益になってしまったのでしょうか。

決算の説明によると、コロナ対策によるコスト増が要因だったとのこと。

例えば、コロナ禍が始まって以来、その対策のために物流ネットワークは2倍に拡大したとのことです。

今期と前年同期のそれぞれの売上を100とした時の営業費用の増減を見てみましょう。

3Q20203Q2021増減
商品売上5550-5-10%
サービス売上4550512%
合計売上10010000%
売上原価5957-3-4%
フルフィルメント151719%
テクノロジー&コンテント1113214%
マーケティング67228%
一般管理費22012%
その他費用000-115%
営業費用合計949622%
営業利益64-2-32%

すると、売上原価は減っているものの、確かに、物流関連のフルフィルメントやテクノロジー&コンテント、そして人件費を含むマーケティングが増えています。

昨年以上にコロナ禍の影響を受けたことが分かります。

第4四半期も、人手不足による人件費増や物流コスト増などで、この傾向は続くようです。

では、もうアマゾン(AMZN)の成長神話は終わったのでしょうか。

いや、そんなことはありません。

と、私は思っています。

これからも続くウィズコロナの時代に、人々がイーコマースを利用する習慣は変わりようがないからです。

また、以下の売上や営業利益の事業別内訳を見ても分かる通り、クラウド事業のAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)も順調に伸びています。

売上3Q20203Q2021増減
北アメリカ$59,373$65,557+$6,184+10%
海外$25,171$29,145+$3,974+16%
AWS$11,601$16,110+$4,509+39%
売上合計$96,145$110,812+$14,667+15%

営業利益3Q20203Q2021増減
北アメリカ$2,252$880-$1,372-61%
海外$407-$911-$1,318-324%
AWS$3,535$4,883+$1,348+38%
営業利益合計$6,194$4,852-$1,342-22%

ということで。

ここは一時的な株価下落などに惑わされることなく、果報を寝て待ちたいと思います。

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