2020年5月25日月曜日

スターバックス(SBUX) 債務超過はいつから、なぜ発生したのか?

スターバックス(SBUX)の2019年度末の債務超過について、以前紹介しました。

⇒ 「スターバックス(SBUX) 今頃言うのも何ですが、この債務超過っていいんですか?」

⇒ 「スターバックス(SBUX) 債務超過にかかわる疑問点をいくつか」

では、この債務超過は、いつ頃から、なぜ発生したのでしょうか?

それを探るために、スターバックス(SBUX)の決算書を、10年遡って見てみたので紹介します。

まずは、純資産の推移から見てみましょう(単位:百万USドル)。



すると、実際に債務超過に陥ったのが、2019年度からだということが分かります。

しかし、同時に、2018年度も債務超過にこそなっていませんが、純資産が急減しているのが見て取れます。

では、その原因は、業績の悪化でしょうか?

10年間の純利益の推移を見てみましょう(単位:百万USドル)。



純利益は、2018年度も2019年度も、十分どころか、それ以前よりも稼いでいます。

ということで、原因は業績の悪化ではありません。

(尚、本筋からは外れてしまいますが、2013年度の極端な落込みは、クラフト・フーズとの訴訟費用2,784百万USドル支払いによる、一時的な要因です。)

では、債務超過の原因は何でしょうか?

自社株買いと配当を合わせた、株主還元額の推移を見てみましょう(単位:百万USドル)。



これを見ると、明らかに2018年度と2019年度の株主還元の急増が、債務超過の原因であることが分かります。

その中でも、自社株買いが主因です。

配当(青)は、毎年増加していますが、徐々の増加です。

それに対して、自社株買い(赤)は2018年度と2019年度に、人が変わったように突然急増しています。

それでは、なぜ、突然、自社株買いが増えたのでしょうか?

この自社株買いは、2001年9月に発表された、期限のない自社株買いプログラムの一環であるとのこと。

そして、そのタイミングや買い方、株価、株式数など全ては、会社の裁量で、また、このプログラムの保留、終了、変更は、いつでも、いかなる理由でもできるということです。

従って、この突然の自社株買い急増も、全て会社の裁量ということです。

答えになっていませんか?

はい、答えになっていません。

誰か教えて下さい。

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