2020年5月19日火曜日

スターバックス(SBUX) 今頃言うのも何ですが、この債務超過っていいんですか?

スターバックス(SBUX)のBPS(一株あたり純資産)を計算すべく、2019年9月時点のバランスシートから数字を拾っていました。

BPS= Book-value Per Share

      = 純資産 ÷ 株式数

  =(資産ー負債)÷  株式数

ということで、BPSを求めるために、資産額と負債額を拾っていたところで違和感が、、、。

ん?

あれ? 純資産がマイナス?

百万USドル
2018年度2019年度増減
資産$24,156.4$19,219.6-$4,936.8
負債$22,980.6$25,450.6$2,470.0
資本$1,175.8-$6,231.0-$7,406.8

確かに、資産から負債を引いた資本(純資産)が、▲6、231百万USドルとマイナスです。

これは、いわゆる債務超過ではないですか。

慌てて調べてみると、確かに、稼いだ以上に株主還元をしていました。

百万USドル
2019年度
営業キャッシュフロー$5,047.0
設備投資-$1,806.6
フリーキャッシュフロー$3,240.4

営業キャッシュフローから設備投資を差し引いたフリーキャッシュフローが、3、240百万USドル。

百万USドル
2019年度
配当支払い$1,761.3
自社株買い$10,222.3
株主還元合計$11,983.6

それに対して、配当支払いと自社株買いで、株主還元を合計11,984百万USドルもしています。

差額の8,744百万USドルは、借入金や現金等の取崩しで工面したのだと思います。

米国では、現在、このように稼いだ以上に自社株買いをすることが流行っているとのこと。

金利も安いので、配当を払うよりも、金利を払った方が有利との判断なのでしょう。

だとすれば、投資家としても、有難い方策です。

武漢ウイルスが流行する前の2019年9月期の話ですから、会社としても意図的に行なってのことだと思います。

しかし、債務超過という言葉の響きは、あまりいいものではありません。

やりすぎではないのか。

本当にいいことなのかどうか、判断するにはもう少し勉強の余地がありそうです。

果報を寝て待つためにも、もう少し調べます。

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