最初に、ここで私が言う「株主還元利回り」の定義をはっきりさせたいと思います。
本来であれば、配当利回りと、自社株買いによる株価の値上がり分の利回りを合計したものを株主還元利回りとしたいところです。
しかし、実際には、株価の値上がりの内、どれだけが自社株買いによるものかを区別することはできません。
ということで、配当と自社株買いに費やした額の合計を、年度末の発行株式数で割り(=1株あたり株主還元額)、それを年度末の株価で割った数字を「株主還元利回り」と呼ぶことにします。
まずは、配当単体の利回りを見ておきましょう。
単位:百万USドル、百万株
ご存知の通り、アマゾン(AMZN)、フェイスブック(FB)、アルファベット(GOOG)は、配当を出していません。
サザンカンパニー(SO)やウェルズファーゴ(WFC)が、頑張っています。
次に、自社株買いをプラスした「株主還元利回り」を見てみます。
順位や利回りが、ぐっと変わりました。
ウェルズファーゴ(WFC)の14.83%、スターバックス(SBUX)の11.46%は立派です。
ウェルズファーゴ(WFC)の株価は現在半減していますが、いずれ武漢ウイルスに有効なワクチンが開発された暁には、元気に復活してくれることでしょう。
配当がないアルファベット(GOOG)やフェイスブック(FB)も、順位を上げています。
エヌビディア(NVDA)は、前年まではずっと自社株買いをしていたのですが、メラノックス・テクノロジーズ買収がらみでたまたまこの年度は自社株買いを保留したので、ちょっと可哀そうですが、その分資金は有効に費やされているので問題ありません。
アマゾン(AMZN)、あくまでも我が道を行っています。
ということで、「株主還元利回り」を見てみました。
あとは、安心して果報を寝て待つことにします。

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