期待に胸を膨らませて迎えた発表日でしたが、一体どのような決算だったのでしょうか。
単位:百万USドル
売上は、前年同期比+15、752百万USドル(+26%)で、増収です。
しかし、営業利益は、前年同期比▲431百万USドル(▲10%)。
純利益も、▲1,026百万USドル(▲29%)と、減益です。
売上は伸びたものの、それ以上に武漢ウイルス対策の費用も嵩んで、足を引っ張られました。
元々、利益を出すよりも、将来に向けて投資を続ける企業だというのは分かっていましたが、それにしてもこれだけ減益になるとは、武漢ウイルス恐るべし。
セグメント別の売上と営業利益は、以下の通りです。
売上は、全てのセグメントで伸びています。
しかし、北アメリカの営業利益は半分近くまで減り、海外の営業損失も膨らんでいます。
一方、この状況下でも好調なのが、クラウドのAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)です。
前年同期比+33%の増収、+38%の増益です。
アッパレです。
話は変わりますが、アマゾン(AMZN)は、長期的な目標として、フリーキャッシュフローの最適化を挙げています。
発表でも、まずフリーキャッシュフローの説明がなされています。
フリーキャッシュとは、投資家に配分できるキャッシュのこと。
その最適化を長期目標にするとは、正に長期投資が目的の私向きの企業です。
ということで、直近12か月のキャッシュフローを見てみます。
まず、ベースとなる営業キャッシュフローは、前年同期比+5,372百万USドル(+16%)。
そして、フリーキャッシュフローも、前年同期比+1,293百万USドル(+6%)となっています。
天下のアマゾン(AMZN)の+6%の伸び率をどう評価すべきかという問題はありますが、武漢ウイルスがいまだ猛威を振るっている中、私は頑張っていると思いたいです。
以上の第1四半期の決算を受けて、第2四半期の予想はどうなっているのでしょうか。
売上は、75,000百万USドル~81,000百万USドル(+18%~+28%)の増収が見込まれています。
一方、営業利益は、▲1,500百万USドル~+1,500百万USドル(▲149%~▲51%)の減益を見込んでいるとのことです。
この営業利益の減益予想は、4,000百万USドルの武漢ウイルス対策費用によるもので、通常ベースであれば、4,000百万USドル程度の営業利益が見込まれていたとのこと。
残念ながら、増収減益の傾向はまだ続くようです。
武漢ウイルスの奴め。
最後に、決算発表当日の株価の動きは以下の通りでした。
発表前の終値は、好決算を予想したように、前日比+101.29USドル(+4.277%)の2,474.00USドルに上昇。
ところが、発表後の時間外に、▲119.00USドル(▲4.81%)の2,355.00USドルに下落。
希望に大きく膨らんだ風船が、発表を受けて、絵に描いたように一気に萎んだ感じです。
もう一度この風船を大きく膨らませるためには、一日も早く武漢ウイルスを撲滅する必要があります。
アマゾン対武漢ウイルスの戦いも、まだラウンド・ワン。
ということで、天気の良いゴールデンウィークではありますが、私は大人しく自宅で過ごし、果報を寝て待ちたいと思います。

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