2020年4月17日金曜日

ウェルズファーゴ(WFC) 2020年度第1四半期決算発表 いい話と悪い話

ウェルズファーゴ(WFC)の2020年度第1四半期の決算発表がありました。

いい話と悪い話、どちらから聞きたいですか?

はい、それでは、いい話から。

懸念されていた減配は行われず、一株あたり51セントの配当が支払われます。

これは、前四半期と同額、前年同期比では+13%の金額です。

武漢ウイルスによる経済混乱に際して、中央銀行から配当などを保留すべきとの声があり、ちょっと心配していたため、一安心です。

⇒ 「ウェルズファーゴ(WFC)の配当は武漢ウイルス暴落でどうなるのか?」参照

自社株買いは3月15日以降中断されましたが、その日までに2,900百万ドル分の自社株買いが行われたとのことです。

その結果、株主還元は、この自社株買いに、配当支払いを合わせて、合計5,000百万ドルなされるとのことです。

とてもいい話です。

以上です。

と、言いたいところですが、続いて悪い話に移ります。

簡単に言うと、かなりの減収減益です。

まずは収益から。

1Q20192Q20193Q20194Q20191Q2020
金利収入$12,311$12,095$11,625$11,200$11,312
その他収入$9,298$9,489$10,385$8,660$6,405
総収益$21,609$21,584$22,010$19,860$17,717

金利収入は、11,312百万USドルで、前年同期比▲999百万USドル(▲8%)。

その他収入は、6,405百万USドルで、前年同期比▲2,893百万USドル(▲31%)。

その結果、総収益は、17,717百万USドルとなり、前年同期比で▲3,892百万USドル(▲18%)の減収となりました。




次に純利益を見てみましょう。

1Q20192Q20193Q20194Q20191Q2020
総収益$21,609$21,584$22,010$19,860$17,717
純利益$5,860$6,206$4,610$2,873$653

純利益は、653百万USドルで、前年同期比▲5,207百万USドル(▲89%)の大幅減益です。



もうお腹一杯ではありますが、最後に一株利益も見ておきましょう。

1Q20192Q20193Q20194Q20191Q2020
希薄化後一株利益$1.20$1.30$0.92$0.60$0.01
配当$0.45$0.45$0.51$0.51$0.51

希薄化後の一株利益は、0.01USドルで、前年同期比▲1.19USドル(▲99%)です。

配当は、「いい話」で述べた通りです。

そういえば、もうひとつ「いい話」がありました。

中核的自己資本(Tier 1)は、10.7%で、法律で求められている9%以上も、社内目標である10%以上も、共に上回っています。

体力は十分にあります。

あとは、武漢ウイルスが収束するのを待つばかりです。

それまで、果報を寝て待ちましょう。


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