2020年4月24日金曜日

アルファベット(GOOG) 部門別収益表の中にある Other Bets って何?

アルファベット(GOOG)の2020年度第1四半期の発表が、来週の4月28日(火)にあります。

その発表に備えて、ちょっと予習をしておこうと思います。

と言っても、どんな四半期決算になるか、収益や利益などの数字を予想したり、決算を受けて、どう売買するかをシミュレーションしておくなどという訳ではありません。

もっと初歩的な予習です。

部門別収益表の中にある項目の理解(和訳)です。

下の2019年度の部門別収益表を見て下さい。












色々な項目が書かれていますが、ゴチャゴチャしていてよく分かりません。

ゴチャゴチャの原因は、大きく分けて2つあります。

1.それぞれの項目自体が何を指しているのかわからない

2.小計がいくつもあって分かりづらい

ということで、まず小計のない表を作ってみました(第4四半期は省略)。

201720182019
Google Search & other$69,811$85,296$98,115
YouTube ads$8,150$11,155$15,149
Google Network Members' properties$17,616$20,010$21,547
Google Cloud$4,056$5,838$8,918
Google other$10,914$14,063$17,014
Other Bets revenues$477$595$659
Hedging gains (losses)-$169-$138$455
Total revenues$110,855$136,819$161,857

Google Search、YouTube ads、Google Cloud、Hedging gains (losses)は、何とか分かります。

しかし、Google Network Members' properties の propertiesとは何でしょうか?

また、Other Bets revenue の Bets とは何者でしょう?

まずは properties の解明から。

普通に考えれば、財産、所有、所有権などですが、どうもしっくりしません。

そこでちょっとチーティングしてみたところ、キャピタル・パートナーズ証券さんのサイトで、Google Network Members' properties が「パートナー契約先サイトの広告」となっていました。

あ、そういう意味なんだ?

properties の意味に拘っている必要はありません。

そのままいただくことにします。

次にBets。

素直に訳せば、賭け。

Other Betsが、自動運転のWaymoやドローンによる商用配達のWingなどの事業を指し、まだ商売として成り立つか分からないため、ギャンブルのようなものと捉えれば、「賭け」というのも「あり」のような気もします。

しかし、「他の賭けの収益」では賭博業のようです。

頼みのキャピタル・パートナーズ証券さんのサイトでは、そのまま「アザーベッツ」。

うーん。

他に訳語を探していたところ、「お!」という訳語が見つかりました。

「(賭けてもよいような)有望な人」、「(選挙などの)有力候補」

これです。

これは使えそうです。

Other Bets revenueは、「その他有力候補事業収益」と訳してみました。

ということで、部門別収益表をこんな風に訳してみました。

201720182019
グーグルサーチその他広告収益$69,811$85,296$98,115
ユーチューブ広告収益$8,150$11,155$15,149
パートナー契約先サイト広告収益$17,616$20,010$21,547
グーグルクラウド収益$4,056$5,838$8,918
その他グーグル事業収益$10,914$14,063$17,014
その他有力候補企業収益$477$595$659
ヘッジ利益/損失-$169-$138$455
総収益$110,855$136,819$161,857

これで、4月28日(火)発表の準備は万端です。

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