2020年4月20日月曜日

サザンカンパニー(SO)の配当性向 不安定? 無理してる?

サザンカンパニー(SO)は、1948年以来72年間に渡って一度も減配せず、また、2002年以降18年連続で増配を続けている、優秀な会社です。

そんな素晴らしい会社ですが、ここ数年の出来事を見るだけでも、決して順風満帆ではありません。

2017年にはケンパーの石炭ガス化複合発電の停止を余儀なくされたり、2018年にはジョージア電力の原子力発電所建設に伴って損失が発生しています。

それは、下記の通り、過去5年間の純利益の推移にも表れています。



決して安定しておらず、デコボコです。


次に、一株利益と配当の関係を見てみましょう。


20152016201720182019
一株利益(基本)$2.60$2.57$0.84$2.18$4.53
配当$2.1525$2.2225$2.30$2.38$2.46

配当(赤)は順調に増配を続けていますが、一株利益(青)はやはりデコボコです。


特に2017年の一株利益の落ち込みは酷いです。

配当性向を見てみると、、、。




2017年度の配当性向は、何と274%にもなっています。

これでは、いくら18年連続増配だといっても、内部留保を取り崩しているだけではありませんか。

このような状況で、果たして呑気に果報を寝て待っていていいのでしょうか。

、、、と思われるかもしれませんが、ご安心下さい。

以上はあくまでも、GAAP(米国会計基準)に基づいた数字だからです。

より企業の実態を表すNon-GAAPの数字で見てみましょう。

Non-GAAPとは、一時的に発生する特殊な損益を除いた調整後の数字で、通常の業務実態をより表しています。




あら、何と綺麗な右肩上がり。

この数字は、冒頭で述べた2017年や2018年の特別な損失を除き、更に、2019年のガルフ電力の売却益などを除いて調整した純利益です。

このNon-GAAPに基づいた、一株利益と配当の関係を見てみましょう。


Non-GAAP20152016201720182019
一株利益(基本)$2.89$2.90$3.02$3.07$3.11
配当$2.1525$2.2225$2.30$2.38$2.46

一株利益も配当も、綺麗に成長しています。

配当性向もご覧の通りです。


何とビューティフルなグラフでしょうか。

決して不安定でもなければ、無理もしていないことが分かります。

ということで、もちろん株式なので価格の変動はあるのですが、そんなことに煩わされることなく、安心して果報を寝て待ちたいと思います。

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