2020年4月27日月曜日

アマゾン(AMZN) AWS(クラウド)のマーケットシェアってどれくらい?

AWSは、Amazon Web Serviceの略で、アマゾン(AMZN)のクラウド部門です。

アマゾン(AMZN)の2019年の売上に占めるAWSの割合はわずか12%ですが、営業利益の63%を稼ぎ出しています。

                             単位:百万USドル
部門売上営業利益
北アメリカ$170,77361%$7,03348%
海外$74,72327%-$1,693-12%
AWS$35,02612%$9,20163%
合計$280,522100%$14,541100%

この稼ぎ頭のAWSは、世界のクラウド市場において、どのような存在なのでしょうか。

Canalysというリサーチ会社によると、2019年のアマゾン(赤)のマーケットシェアは、インフラの支出額ベースで32%であるとのことです。

単位:百万USドル




2位のマイクロソフト(青)のほぼ倍のシェアがあり、3位、4位のグーグル(黄)、アリババ(緑)を大きく引き離しています。

いい感じです。

ただ、マーケットシェアというと、普通は売上高などではないでしょうか。

インフラ支出額でのシェアというのは、あまり聞いたことがありません。

ということで、この上位4社のクラウド部門の売上高を、それぞれのアニュアルレポートで調べてみました。

ただし、そうするとその他の会社が含まれず、マーケットシェアは分かりませんが悪しからず。

単位:百万USドル


すると、どうでしょう。

インフラ支出額ベースとは違った順位となってしまいました。

アマゾン(赤)の売上が35,026百万USドル、マイクロソフト(青)の売上はそれより多い38,985百万USドルです。

アマゾン(赤)とマイクロソフト(青)の逆転です。

私の保有株アマゾン(AMZN)危うしです。

この辺りを調べてみると、どうも、「クラウド」をどう捉えるかによって、順位が変わってくるようです。

例えば、マイクロソフトのクラウド売上高には、クラウドで提供されるマイクロソフト・オフィス365のようなオフィスソフトも含まれています。

もちろん、オフィスソフトも立派なクラウドです。

しかし、アマゾンはオフィスソフトは扱っていません。

土俵が違います。

もう少し立ち入ると、このオフィスソフトは、3つに分けられるクラウドの内、SaaS(Software as a Service)に含まれるとのことです。

一方、アマゾン(AMZN)のクラウドは、PaaS(Platform as a Service)、IaaS(Infrastructure as a Service)。

はい、ここで迷子になった方。

大丈夫です。

私も同じです。

このSaaS、PaaS、IaaSの話は、後日行ないたいと思います。

その代わり、せっかく各社のアニュアルレポートを1つ1つ調べたので、この3年間の上位4社の売上高の推移をご覧下さい。


各社とも毎年売上高を伸ばしています。

伸び率はこうなっています。


アリババは、中国国内で強いらしいです。

ということで、結局、これがクラウドのマーケットシェアだ、というものは分かりませんでした。

しかし、大体こんな感じという数字を紹介しました。

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