2020年12月19日土曜日

米ドル円 決め手は日米の「実質金利差」 超円高が待っている?

最近の米ドル円は103円台となり、円高に振れています。

今後、この傾向はどうなっていくのでしょうか。

米国株式に投資する者としては、今後の米ドル円の行方はとても気になるところです。

そんな中。

本日12月19日付けの産経新聞に、とても素晴らしい記事が載っていました。

それによると、米ドル円の帰趨の決め手は、日米の「実質金利差」だとのこと。

実質金利差=名目金利差ーインフレ率差

     =日米10年物国債金利差ー物価の変動差

実際の米ドル円の推移を見てみると。

日本の実質金利の方が高かった、民主党政権時の2010年~2012年には、1ドル75円~90円の超円高。

2012年に「アベノミクス第1の矢」で異次元金融緩和を始めてからは、日本の実質金利は下がり、円高は是正されています。

理論通りです。

では、今後、米ドル円はどうなっていくのでしょうか。

もう一度、実質金利差の式を見てみましょう。

実質金利差=名目金利差ーインフレ率差

名目金利差は、現在の状況から見て、日米ともゼロ金利が続くため、差は変わらないだろうとのこと。

一方で、インフレ率差は。

米国は、バイデン大統領が巨額公共投資を行なうため、需要が拡大して、物価が上昇。

日本は、携帯電話料金の引下げなどに象徴されるようにデフレ要因があり、物価は下落。

従って、日本の実質金利が上がり、円高が進むだろうとのこと。

これは納得です。

ということは、為替だけ考えると、今は米国株式に投資するタイミングではないということになります。

まあ、その為替の効果を上回るほど株価が上がる株式を選べばいいということにもなりますが。

もちろん、実質金利差だけが米ドル円の要因ではありませんが、こういう視点を持つことはとても有意義です。

ということで。

産経新聞の田村秀男さん、貴重な記事をどうもありがとうございました。

とても参考になりました。

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