2020年12月28日月曜日

米ドル円 菅首相「100円を割らないようにしてくれ」 円高は100円まで?

先日、米ドル円は日米の実質金利差で決まる、という記事を紹介しました。

 ⇒ 「米ドル円 決め手は日米の「実質金利差」 超円高が待っている?」

実質金利差=名目金利差ーインフレ率差

     =日米10年物国債金利差ー物価の変動差

現在、両国ともゼロ金利政策を取っているので、名目金利差はゼロ。

従って。

実質金利差=0ー物価の変動差

つまり、デフレが続くと予想される日本の実質金利の方が高くなり、米ドル円は円高に向かうだろう、と予想されています。

一方で、日本経済新聞によると、11月上旬に菅首相が、財務省に対して

「100円を割らないようにしてくれ」

と指示を出していたとのことです。

ということは、円高は100円までと考えていいのでしょうか。

そして、米ドル円が100円になった時点で米ドル建て証券に投資すればいいのでしょうか。

しかし。

為替相場は、相手国もあることであり、為替介入は中々できることではありません。

また。

為替介入したとしても、意図した通りになるとも限りません。

ごめんで済めば警察は要らず、首相の指示で円高が阻止できるなら、為替市場は要らない訳です。

従って、100円ラインは、暫くの間心理的に意識される水準、という程度ではないかと思われます。

ということで、今日のところの結論としては、米ドル円は、

短期的には、100円が底。

長期的には、日米の実質金利差、ひいては、日米の物価変動差による。

というところでしょうか。

今後、消費税が減税されるなどして、日本の内需が増えるようであれば物価も上昇し、円高圧力も弱まり、安心して米ドル建て証券に投資できる環境になると思います。

果報を寝て待ちながら、菅政権の経済政策を見守っていきたいと思います。

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