先日、米ドル円は日米の実質金利差で決まる、という記事を紹介しました。
⇒ 「米ドル円 決め手は日米の「実質金利差」 超円高が待っている?」
実質金利差=名目金利差ーインフレ率差
=日米10年物国債金利差ー物価の変動差
現在、両国ともゼロ金利政策を取っているので、名目金利差はゼロ。
従って。
実質金利差=0ー物価の変動差
つまり、デフレが続くと予想される日本の実質金利の方が高くなり、米ドル円は円高に向かうだろう、と予想されています。
一方で、日本経済新聞によると、11月上旬に菅首相が、財務省に対して
「100円を割らないようにしてくれ」
と指示を出していたとのことです。
ということは、円高は100円までと考えていいのでしょうか。
そして、米ドル円が100円になった時点で米ドル建て証券に投資すればいいのでしょうか。
しかし。
為替相場は、相手国もあることであり、為替介入は中々できることではありません。
また。
為替介入したとしても、意図した通りになるとも限りません。
ごめんで済めば警察は要らず、首相の指示で円高が阻止できるなら、為替市場は要らない訳です。
従って、100円ラインは、暫くの間心理的に意識される水準、という程度ではないかと思われます。
ということで、今日のところの結論としては、米ドル円は、
短期的には、100円が底。
長期的には、日米の実質金利差、ひいては、日米の物価変動差による。
というところでしょうか。
今後、消費税が減税されるなどして、日本の内需が増えるようであれば物価も上昇し、円高圧力も弱まり、安心して米ドル建て証券に投資できる環境になると思います。
果報を寝て待ちながら、菅政権の経済政策を見守っていきたいと思います。

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