ウェルズファーゴ(WFC)が、2020年度第3四半期(7月―9月)の決算を発表しました。
そして。
発表があった日の終値は、▲6%超の下落となりました。
米国時間10月14日終値 23.25USドル 前日比▲1.49USドル(▲6.02%)
しかし。
確かに、前年同期比で減収減益ではありましたが、だからと言って今更▲6%超も株価が下がるほど悪かったのでしょうか?
というのが、正直な私の感想です。
ウェルズファーゴ(WFC)決算発表前の前哨戦では、JPモーガン・チェイス、シティーグループ、バンク・オブ・アメリカの決算について、前期との数字を比較しました。
⇒ 「ウェルズファーゴ(WFC) JPモーガン、シティーグループの決算に続け!」
⇒ 「ウェルズファーゴ(WFC) バンク・オブ・アメリカの決算にも続け! 果たして貸倒引当金はどれだけ減少したか?」
今年の武漢ウイルスによる影響の変化を見たかったからです。
しかし、ウェルズファーゴ(WFC)の決算では、前年同期(2019年7月―9月)、及び、前期(2020年4月―6月)の両方とを比較してみたいと思います。
まずは、前年同期(2019年7月―9月)比から。
収入は、前年同期比▲14%の減収。
純利益は、▲56%と、半減以上の減益。
1株利益(EPS)も、▲54%となり、鮮やかな減収減益です。
しかし、だからこそ株価も前年と比べて半分になっている訳で、何も目新しいものではありません。
一方、前期(2020年4月―6月)比ではどうでしょうか。
収入は、+6%の増収です。
純利益も、赤字から黒字になっており、1株利益(EPS)も、+1.08USドル改善し、プラスに転じています。
そして、何と言っても、貸倒引当金が▲92%と激減しているのです。
これは、誰が、どこから、どう見ても、最悪期を脱したように見えませんか。
聞くところによると、市場関係者は、収入自体は市場予想を上回ったものの、その中の金利収入が前年同期比で▲19%減っているのが気に食わないとのことです。
ゼロ金利時代、それも武漢ウイルス禍の中、金利収入が減るのは当たり前ではないでしょうか。
繰り返しますが、だから株価は前年から半減しているのです。
良いところを見ようとすれば、いくらでも良いところは見つかる。
しかし、悪いところを見ようとすれば、いくらでも粗探しはできる。
今は、そういう状況だということです。
ということで、今回の決算発表を受け、株価がまたしても下落したことは残念ではあるものの、私はウェルズファーゴ(WFC)の前途は心配していません。
いずれ市場が良いところを見ようとするまで、もうしばらくの間、果報を寝て待つことにします。
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