菅総理が米国バイデン大統領と初の首脳会談を終えて帰国されました。
そして、その日米首脳声明には「台湾」が明記されました。
今回は、この世界政治の動きと、以下の2つを絡めた妄想を語ってみたいと思います。
1.現在、台湾のTSMC(TSM)がなければ世界の半導体需要は賄えない。
2.しかし、それとは裏腹にTSMC(TSM)の株価は低迷している。
1.TSMC(TSM)の重要性
TSMC(TSM)のファウンドリー業界におけるマーケットシェアは50%を超えています。
また、微細化競争でも他社の追随を許していません。
いまやTSMC(TSM)なしには、自動車もアイフォンもニンテンドーも作れないのです。
つまり。
米国や日本にとって、TSMC(TSM)の生産能力は経済的にも軍事的にも生命線となっています。
勿論、台湾を守るのは自由主義陣営の「国」とその「国民」を守るためですが。
敢えて極論を言えば、日米首脳声明に台湾が明記された理由は、TSMC(TSM)を自由主義陣営に引き留めておくためとも言えると思います。
2.株価低迷と地政学的リスクの高まり
以上の通り、TSMC(TSM)は、自由主義陣営にとって無くてはならない重要な企業です。
しかし。
そんな重要な企業であるにもかかわらず、TSMC(TSM)の株価は低迷しています。
何故でしょうか。
巨大設備投資が今後足かせになるかもしれないから?
台湾が水不足になることがあるから?
工場で停電があるから?
どれも、TSMC(TSM)の重要性を世界規模で見た際には、理由にはなっていないように思えます。
だとすると。
考えられるのは、地政学的な理由です。
そのリスクが「本当に」高まっている可能性があります。
何しろ、米国のインド太平洋軍の司令官が「中国が6年以内に台湾に侵攻する可能性がある」と公聴会で証言しているぐらいですから。
そして、世界の富豪や大口投資家がそれを信じるに値する情報を手に入れているとすれば・・・。
・・・などと。
コロナ禍でずっと家にいて、TSMC(TSM)のことを考えていると、段々世界政治がTSMC(TSM)を中心に回っているような錯覚に陥ってきました。
実際には、上記のようなことが起きないように、日米首脳が会談したはずです。
この妄想が杞憂に終わり、株価が上昇に転じるタイミングを見逃さないように、これからしばらく見守っていたいと思います。
それでは。
妄想の世界から戻ってくるために、ちょっと散歩に行ってきます。
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