2021年4月15日木曜日

TSMC(TSM) 2021年度第1四半期決算発表 増収増益で株価への影響は?




TSMC(TSM)が、2021年度第1四半期(2021年1月―3月)の決算を発表しました。

もちろん増収増益です。

当然のことですが、TSMC(TSM)は台湾の会社なので、決算の数字はほぼ新台湾ドルで発表されています。

ということで、まずは新台湾ドル建ての数字から。

新台湾ドル1Q20201Q2021増減
売上$310,597$362,410+$51,813+17%
営業利益$128,522$150,538+$22,016+17%
純利益$117,063$139,739+$22,676+19%
1株利益$4.51$5.39+$0.88+20%
1ADR 利益$22.56$26.94+$4.38+19%

売上は、前年同期比+17%の増収。

営業利益、純利益は、それぞれ+17%、+19%の増益でした。

次にUSドル建ての数字を見てみましょう。

USドル
1Q20201Q2021増減
売上$10,306$12,919+$2,613+25%
営業利益$4,265$5,366+$1,101+26%
純利益$3,884$4,981+$1,097+28%
1株利益$0.15$0.19+$0.04+27%
1ADR 利益$0.75$0.96+$0.21+28%

売上は、前年同期比+25%の増収。

営業利益、純利益は、それぞれ+26%、+28%の増益でした。

ん?

どうして新台湾ドル建てとUSドル建てで、伸び率が違うのかって?

中々鋭いです。

それは為替の影響です。

昨年度(2020年度第1四半期)の数字は、1USドル当たり30.137新台湾ドルで換算、

今年度(2021年度第1四半期)の数字は、1USドル当たり28.053新台湾ドルで換算と、

新台湾ドル高USドル安の影響を受けています。

尚、米国市場で私たちが買っている1ADRは、台湾市場の5株に相当するそうです。

従って、1ADR利益は、1株利益の5倍となります。

(ADR=American Depositary Receipt 米国預託証券)

それにしても。

最近、TSMC(TSM)の株価は冴えません。

他のハイテク株から置いてけぼりを食らっています。

もうすでに割高すぎるのか。

中国の脅威を気にしているのか。

よく分かりませんが、今回の好決算を受けて、少しでも株価に勢いがついてくれることを願いつつ、果報を待ちたいと思います。

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

0 件のコメント:

コメントを投稿