為替の変動要因とは何でしょうか?
貿易収支でしょうか?
つまり、輸入より輸出が多い貿易黒字であれば、円高になるのでしょうか?
世の中、そう簡単ではないようです。
何しろ、今や日本は貿易立国ではありません。
貿易収支よりも、海外からの配当や利子を受け取る第1次所得収支の方がずっと大きいのですから。
ということで、まず手始めに、日本の経常収支と米ドル円の関係を見てみました。
経常収支とは、
貿易収支(輸出と輸入の収支)
サービス収支(旅行・特許使用料等の収支)
第1次所得収支(配当・利子の収支)
第2次所得収支(無償資金援助などの収支)
の合計です。
1999年から2019年までの経常収支の推移はこうなっています。
そして、同じ期間の米ドル円の推移がこちらです。
グラフを眺めただけでは、経常収支と米ドル円との間にどんな相関があるのか分かりません。
ということで、散布図にしてみました。
全く相関が見られません。
それもそのはず、相関係数は0.17でした。
ということで、少なくとも、日本の経常収支の推移だけを見ただけでは、米ドル円の将来を予測することはできないというのが、今日の結論です。
なーんだ。
などと言わないで下さい。
今日の失敗は、米ドル円の変動要因研究の偉大なる第一歩なのです。
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