ベータ値とは、個別の銘柄の市場全体の動きに対する感応度を表す指標(とのこと)です。
ベータ値が1なら、市場と同じ動きをする。
ベータ値が2なら、市場の動きの2倍の動きをする。
ベータ値が0なら市場とは無関係な動きをする。
逆に、ベータ値がマイナスであれば、市場とは逆の動きをする。
通常、ディフェンシブな株はベータ値が低く、景気敏感株はベータ値が高くなるらしいです。
これを踏まえて、具体的に、保有7銘柄のベータ値を見てみましょう。
このベータ値は、ヤフーファイナンスから持ってきた、過去5年間の数字です。
分かりやすくするために、恣意的に、3つのグループに分けてみました。
1.ベータ値が1以下(青)
2.ベータ値が1.20以下(赤)
3.ベータ値が1.20より大きい(黄)
先ずは青組から。
0.44と、最も低いベータ値だったのが、ディフェンシブ株の代表である電力株のサザンカンパニーでした。
市場が成長する際に、半分以下の動きというのは気になりますが、今回の武漢ウイルス禍のような時は下落幅も小さく、存在感を発揮するということでしょう。
それに対して、とても意外だったのが、0.80と1を切ったスターバックス(SBUX)です。
景気敏感株の代表だと思っていたのですが、何とディフェンシブ。
今や現代人は、景気の良し悪しにかかわらず、スターバックスでコーヒーを飲むようになったのでしょうか。
次に赤組です。
ベータ値が1に最も近かったのが、1.07のアルファベット(GOOG)です。
景気に左右されることもなく、生活に溶け込んだグーグルは、市場の成長と共に歩んでいるのでしょう。
ウェルズファーゴ(WFC)のベータ値が1.16?
今回、武漢ウイルスの影響で株価が半減していたので、てっきりベータ値は100超なのかと思っていました(!)。
フェイスブック(FB)が1.20。
市場平均の2割増し、、、特にコメントはありません。
最後に黄組。
流石は飛ぶ鳥を落とす勢いのアマゾン(AMZN)とエヌビディア(NVDA)です。
市場平均の3割超増しの動きです。
この際、リスクのことは忘れて、都合よく成長の勢いを賛美したいと思います。
と、ここまで7銘柄のベータ値を見てきましたが、個人的な感想を述べたいと思います。
銘柄選定をする際に、ベータ値を見ることに何か意味はあるのでしょうか?
ベータ値が高いから、市場平均よりも大きな値動きになる訳ではありません。
市場平均よりも大きな値動きをしたから、その結果としてベータ値が高くなったというだけです。
あくまで結果の数字です。
株価の上昇を狙うのか?
それとも、安定した配当を期待するのか?
そして、それをどう組み合わせるのか?
それを考えて、自分にあった銘柄を選ぶ。
それが王道です。
ということで、身もふたもないことを言ってしまいますが、ベータ値をあまり気にすることに意味はないというのが今日の私の結論となってしまいました。
P.S. ベータ値がマイナスの代表は債券だとのこと。
従って、リスク軽減のために、ポートフォリオを構築する際には、株式と債券を組み合わせる。
それはもちろん理にかなってます。
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