2020年6月11日木曜日

スターバックス(SBUX) 4-6月期、7-9月期、2020年度通期の業績予想発表で▲4%超の下落

朝、アマゾン(AMZN)、エヌビディア(NVDA)の上場来高値更新のニュースを喜んだのも束の間、スターバックス(SBUX)の▲4%超の下落に、眠気も完全に吹っ飛んでしまいました。

6月10日の終値 79.01USドル ▲3.36USドル(▲4.08%)

時間外の取引でも更に下落して、78.50USドル ▲0.51USドル(▲0.65%)

原因は、6月10日に発表された、4-6月期、7-9月期、そして、2020年度通期の業績予想の発表内容だったようです。

5月末時点で米国の91%の店舗が開店しているとか、中国では店舗の99%が再開していると聞いて、武漢ウイルスの影響も大したことないみたいだな、と思っていたものの、現実はもっと厳しいものでした。

北米、中国、その他別の既存店の売上予想です。

既存店売上3Q2020 (4-6月)4Q2020 (7-9月)2020FY(10-9月)
北米▲40%~▲45%▲10%~▲20%▲10%~▲20%
中国▲20%~▲25%±0%▲10%~▲20%
その他▲40%~▲45%▲10%~▲20%▲20%~▲30%

4-6月期は酷いの一言です。

北米で▲40%-▲45%の減収、中国で▲20%-▲25%の減収、その他でも▲40%-▲45%の減収ですから、大変なものです。

7-9月期は多少改善が見込まれています。

それでも、北米とその他で▲10%-▲20%の減収、中国では何とかほぼ前年並みの予想です。

そして、2020年度通期でも、北米と中国で▲10%-▲20%の減収、その他では▲20%-▲30%の減収と、減収を免れることはできない見込みです。

その結果、予想される1株あたり純利益もこんな感じでかなりの減益です。

EPS3Q2020 (4-6月)4Q2020 (7-9月)2020FY(10-9月)
GAAP▲$0.64~▲$0.79$0.11~$0.36$0.33~$0.73
Non-GAAP▲$0.55~▲$0.70$0.15~$0.40$0.55~$0.95

中央値にすると、こうなります。

EPS3Q2020 (4-6月)4Q2020 (7-9月)2020FY(10-9月)
GAAP▲$0.72$0.24$0.53
Non-GAAP▲$0.63$0.28$0.75

因みに、前年同期の実績はこちらです。

EPS3Q2019 (4-6月)4Q2019 (7-9月)2019FY(10-9月)
GAAP$1.12$0.67$2.92
Non-GAAP$0.78$0.70$2.83

前年同期比、これだけ悪化しています。

EPS3Q2019 (4-6月)4Q2019 (7-9月)2019FY(10-9月)
GAAP▲$1.84▲$0.43▲$2.39
Non-GAAP▲$1.41▲$0.42▲$2.08

しかし、ここであえて言いましょう。

この悪化は一時的なものです。

店舗も、ドライブスルーや持ち帰り専門店など、武漢ウイルス時代に即したものが増えています。

そして、武漢ウイルスのワクチンさえ完成すれば、また元の業績に戻るのです。

ワクチン開発にどれだけ時間が掛かるかは分かりませんが、それまで果報を寝て待ちたいと思います。

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