2021年9月22日水曜日

恒大ショック! そもそも恒大集団の負債比率はこの5年間600%前後で推移していた


中国の不動産会社「恒大集団 」のデフォルトの可能性から、世界経済が影響を受けています。

⇒ 恒大ショック! 頭を冷やして冷静に下落率を比較してみると?

ホント、迷惑な話です。

世間では、

「リーマンショックほどのインパクトはない(だろう)」

とか、

「中国政府の出方次第」

とか言われていますが、簡単にまとめると、

「どれくらいの影響があるかはまだ分からない」

ということでしょうか。

こういう時は、とりあえず1次資料にあたってみようということで、恒大集団のアニュアルレポートから、直近5年間の負債、資本、資産の推移を拾ってみました。

(百万人民元)2016FY2017FY2018FY2019FY2020FY
負債1,158,3361,519,5441,571,4021,848,0401,950,728
資本192,532242,208308,626358,537350,431
資産1,350,8681,761,7521,880,0282,206,5772,301,159

単位は百万人民元で感覚が掴めませんが、見たいのは負債比率なので、問題ありません。

負債比率 = 負債 ÷ 資本 × 100

2016FY2017FY2018FY2019FY2020FY
負債比率602%627%509%515%557%

あらま。

ここ2~3年多少減ってはきたものの、600%前後で推移しています。

もちろん、負債比率も低ければ低いほど良いというものではありません。

しかし。

いくら高くても良いというものでも決してありません。

国や業界によって、適正な負債比率というものがあるとは思います。

ただ、私が言えることは、

「負債比率が600%前後もある企業には近寄らないだろうなあ」

ということでしょうか。

この会社のいわゆる「理財商品」に手を出した方には「お気の毒」としか言えませんが、くれぐれも世界経済(手を出さなかった人々)に影響を与えることがないように、中国政府にはしっかり対応してもらいたいと思います。

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