2023年1月17日火曜日

楽天グループの無担保社債 楽天市場、楽天銀行、楽天証券等は伸びているが、果たしてモバイル事業を支えられるのか?



楽天グループの社債が2月に発行されます

発行者楽天グループ
社債名第22回無担保社債(社債間限定同順位特約付)
期間2年
償還日2025年2月10日
利率(仮)年2.00%~4.00%(1月27日に決定)
申込単位50万円以上50万円単位(販売手数料なし)
取得格付A(JCR=日本格付け研究所)

⇒ 楽天グループ「第22回無担保社債(期間2年)利率(仮)年2.00%~4.00%」ってどうなの?

果たしてこの債券に投資すべきかどうか、前回はその格付けについて調べてみました。

⇒ 楽天グループの無担保社債 格付が色々あるけど A、A-、BBのどれを信じればいいの? 「どうする? 楽天」

今回は、楽天グループのここ2~3年の業績に目を向けてみたいと思います。

楽天グループのセグメントは次の3つです。

1.楽天市場等のインターネットサービス

2.楽天銀行、楽天証券等のフィンテック

3.楽天モバイルのモバイル

以下、このセグメント別に、売上と営業利益の推移を見ます。


<売上>

まずは売上から。

全てのセグメントで売上は伸びています。

あまりよい噂を聞かないモバイルでさえ、いい感じに伸びています。


<営業利益>

営業利益はどうでしょうか。

悪い面を見れば、モバイルは全ての年で営業赤字です。

良い面を見るとすれば、

1.インターネットサービス、フィンテックは黒字。

2.モバイルの赤字も2022年度は四半期ごとに縮小しています。


<キャッシュフロー>

最後にキャッシュフローも見ておきましょう。

営業キャッシュフローは、2020年度、2021年度とプラスでしたが、2022年度にはマイナスに転じています。

投資キャッシュフローは、全ての期間においてマイナスです。

ただし、2022年度は四半期ごとにマイナス幅が減少しているのをポジティブに捉えるべきか迷うところです。

そして、全ての期間で大きくプラスなのが財務キャッシュフローです。

営業キャッシュフロー、投資キャッシュフローのマイナスを一手に引き受けています。

現在検討している無担保社債もまさにこの手当の一環ということになります。

今後、フィンテックの楽天銀行や楽天証券を上場させて資金確保を目指す動きもあるとのこと。

調べれば調べるほど投資すべきかどうか分からなくなってきました。

どうしたものでしょうか?

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